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中嶋神社

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お菓子の神様 中嶋神社

 中嶋神社は、兵庫県豊岡市神美「かみよし」地区にある、お菓子の神様「田道間守命(たじまもりのみこと)」がまつられている神社の総本社です。
 中嶋神社は7世紀後半、推古天皇の時代に建てられました。神社の名前は「田道間守命」のお墓が垂仁天皇陵の池の中に、島のように浮かんでいることに由来するといわれています。室町時代に建立された本殿は「二間社流造り」という珍しい様式の建物で、これは、室町時代の典型的な神社建築を伝えるものとして、明治45年に国宝に指定され、現在は国の重要文化財となっています。

 

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中嶋神社の分社

菓祖中嶋神社九州分社 福岡県太宰府市宰府4-7-1

「太宰府天満宮」(境内社) Tel:092-992-8225

中嶋神社佐賀県分社 佐賀県伊万里市立花町83

「伊万里神社」(境内社)  Tel:0955-23-2093

久和司神社(くわし)岐阜県高山市堀端町90

「飛騨護國神社」(境内社) Tel:0577-32-0274

中嶋神社四国分社   愛媛県松山市道後湯之町4-10

「湯神社」(境内社)    Tel:089-921-0480

中嶋神社徳島分社  徳島県徳島市佐古七番町

「椎宮八幡神社」(境内社) Tel:088-652-5828

菓祖神社        京都市左京区吉田神楽岡町30

「吉田神社」(境内社)   Tel:075-771-3788

中嶋神社       愛知県豊橋市花田町斎藤54

「羽田八幡宮」(境内社)  Tel:0532-31-7968

中嶋神社 沿革

 中嶋神社の創立は、田道間守命の7世の孫にあたる三宅の吉士、中嶋の公が、祖先の田道間守命を初めて此処に祀ったのに由来しています。

 第41代持統天皇の時代にはさらに造営が行われたとされており、平安時代の延期式神名帳にも登録されております。応永年間に火災があって社蔵の古文書その他を焼失しましたが、時の領主山名宮内少輔の発願によって再建されました。応永31年11月に工を起こし正長元年(西暦1428年)8月に竣工しました。これが現在の本殿で、二間社流れ造という類例の少ない様式を持つ上に、彩色を施し、細部の絵様彫刻の精妙、複雑である点が、よく室町時代中期の特徴を示しています。

 元禄13年には出石城主松平伊賀守が本殿を修復し、その後城主仙石久利は、社領三十四石九斗を寄進しました。明治維新となり社領は変換返還され、6年に村社、28年には郷社となり、45年には本殿が国宝に指定されました。

 昭和に入ると境内を拡張し拝殿社務所を改築し、10年に県社となり15年より16年に亘っては、文部省の手により国宝建造物の修理が行われました。25年「文化財保護法」によって、本殿の「国宝」の名が「重要文化財」と改められました。

 近年菓子業者の信仰により、上記の七つの分社が建設されました。

 昭和44年には、境内を拡張し、45年には命の千九百年祭が行われました。又、この年には高松宮殿下がご参拝になりました。

 昭和49年本殿の屋根葺替と塗装をなし、54年には大鳥居並びに参道を建設し、更に平成11年には大鳥居の塗替えを行いました。平成17年には本殿屋根の部分補修をし、現在に至っています。

田道間守命 「たじまもりのみこと」

 (西暦六十年頃)、田道間守は第十一代垂仁天皇(すいにんてんのう)の命をうけ、遠い海の向こう「常世(とこよ)の国」にあるという「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を探す旅に出ました。「非時香菓」とは一年中実り、芳香を放つ果実の意味で、今の「橘(たちばな)」と言われています。
当時、日本に「非時香菓」はなく、食べると歳をとらずに長生きができると考えられていました。

 田道間守は幾多の困難を乗り越え、十年の歳月をかけてやっと「非時香菓」を見つけました。大喜びで非時香菓を持ち帰りましたが、その一年ほど前に天皇は亡くなっておりました。持ち帰った非時香菓の半分は皇太后に献上され、残りの半分を天皇のお墓に植えた後、田道間守は悲しみのあまり亡くなったと伝えられています。

 田道間守を祀った神社「中嶋神社(なかしまじんじゃ)」は田道間守のふるさとである豊岡市にあります。

分かりやすくて楽しい、但馬県民局の田道間守動画です。

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非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)は現在の橘

 中嶋神社のご祭神である田道間守命が持ち帰った「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」は現在の「橘」であると言われていますが、「橘」とはミカンの原種です。昔、果物は「果子・かし」と呼ばれており、橘は果子の最上級品とされていたことから、田道間守はお菓子の神様(菓祖)として崇敬されています。

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菓子祭り(橘花祭)

 毎年田道間守命の命日に近い4月の第3日曜日に開催される菓子祭り「橘花祭」では、全国の菓子業者や地元住民が商売繁盛や招福、家業発展を願い大勢訪れます。祭り当日は、神美小学校の児童による、文部省唱歌「田道間守の歌」の奉納や、お菓子の福引や餅まきなども行われ、様々な屋台も並び沢山の人出で賑わいます。

 平成23年からは、祭の前日には豊岡市中心市街地において前日祭が開催され、歩行者天国になった道路上に市内外の菓子店が一堂に会して自慢のスイーツを販売する他、菓子に関するイベントも実施され、多くの来場者で賑わいます。

 皆様も是非お越しください。

田道間守の歌(文部省唱歌)

かおりも高い たちばなを

積んだお船が いま帰る

君の仰せを かしこみて

万里の海を まっしぐら    

いま帰る 田道間守 田道間守  

 

おわさぬ君の みささぎに

泣いて帰らぬ まごころよ

遠い国から 積んできた

花たちばなの香とともに

名はかおる 田道間守 田道間守

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中嶋神社へのアクセスマップ

住所 〒668-0823兵庫県豊岡市三宅1

電話 0796-27-0013

アクセス  JR山陰本線豊岡駅から全但バス奥野行き中嶋神社前下車

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